堺から轟く国家再興の号砲

平成29年8月25日(金)

改めて、現在の我が国を取り巻くまことに厳し情勢を、概観する。
 
ロシアは
我が国の北方の領土、国後島択捉島に、最新鋭ミサイル基地を建設した。
これが何を意味するか。
既に、五十五年前の昭和三十七年十月、
ソビエトキューバにミサイル基地を建設したことを察知した
アメリカのケネディ大統領が、
ソビエトとの核戦争を辞さない決意でソビエトのフルシチョフ首相にキューバからミサイルを撤去することを要求した事例(キューバ危機)から明らかであろう。
つまり、ソビエト(ロシア)のこの行為は、
相手国(アメリカ・日本)の喉にナイフを突きつけるのと同じなのだ。

ロシアの南の中共は、
南シナ海に軍事基地を建設して、
我が国の生命線であるシーレーンの通る海を「中国の海」とし、
東シナ海尖閣諸島を執拗に奪いにきているのと同時に、
我が国の東に広がる西太平洋に艦隊と原子力潜水艦を遊弋させている。

そして、この中露両国は、
共に我が国土を射程に入れた中距離核弾頭ミサイルを実戦配備しているのだ。

この中露の間にある北朝鮮は、核弾頭ミサイルの開発を進め、
本年に入ってアメリカに届く大陸間弾道弾(ICBM)を二発打ち上げて、
東アジアに深刻な緊張状態を生み出している。
この北朝鮮が、既に我が国に届く中距離弾道ミサイルを保持していることは、もちろんである。

これが現在の、我が国を取り巻く情勢だ。
 
これに対して、アメリカはキューバ危機に次ぐ対応をしている。
即ち、北朝鮮のアメリカに届くICBM発射に対して、
原子力空母打撃群2セットと
原子力潜水艦そしてイージス艦とステルス戦闘機・爆撃機群を
日本海に展開して北朝鮮に強烈な軍事的圧力をかけ、
現在も北朝鮮に対する直接攻撃の体勢を緩めてはいない。
ところがである。
この東アジアの緊張状態のまっただ中にある我が国だけは、
この情勢とは全く無縁に存在しているかのように、
政界とマスコミの関心は、本年に入って、
東京の築地市場の移転や、森友学園加計学園そして基地反対・オスプレイ反対さらに共謀罪反対・安倍反対と内閣支持率調査だけ。
この我が国内の状況は、
東日本大震災を例に出させていただくが、
津波に流され堆積した瓦礫の中に建てられたガラス張りのカプセルのなかで
カラオケを歌って得意になっているアホと同じだ。

外界の状況に対応できない生物は滅亡するのであるから、
現在の我が国は、亡国に至る状態と言わざるをえない。
それ故、この我が国を眺めて喜んでいるのは、
我が国の衰退を願う中共北朝鮮とロシアなのだ。
 
従って、ことここに至れば、はっきりと思い定めねばならない。
今こそ、我々日本国民は、
我が国の存続のために、
安倍内閣を支持しバックアップしなければならないのだ、と。

何故なら、安倍内閣は、
この状況の中にあって、
日米同盟体制の強化と国防体制強化の方向に進んでいるからである。
例えば、ミサイル迎撃力の強化や敵ミサイル基地撃破能力の強化など。
そして、この歩みこそ、
古代ローマから言われてきた「平和を望むならば戦いに備えよ」という警告と
「国防は最大の福祉」という阪神淡路大震災で得た教訓に従った
我が国の存続を確保する大道である。
今、この緊急課題を実践できる内閣は
安倍内閣しかない。
 
そこで、カプセルの中のカラオケ国会に代わって、
この安倍内閣のバックアップと国家存続の方向に
我が国を覚醒させて転換するきっかけとなる
二つの政令指定都市の選挙を指摘したい。

一つは七月末の東北の仙台市長選挙であり、
もう一つは九月二十四日の
堺の市長選挙大阪府議会議員補欠選挙である。

前者は、七月末に結果が出た。
仙台では、マスコミと共産党と左翼が煽る反安倍・反自民のムードに乗った候補者が当選したのである。
そして、反安倍ムードを仕掛けてきたマスコミは、
左翼とともに、勝ち誇ったように安倍内閣失墜の結果が出たと全国に報道した。
しかし、この当選者は、
韓国が日本大使館の前に立てた
従軍慰安婦」の像に賛意を表し、
それを仙台市役所の前にも建てかねない、
中国共産党北朝鮮を喜ばせる思想の持ち主である。
このように仙台は、
カプセルの中の亡国のムードに負けた。
斯くして、
我が国の覚醒と国家再興への転換をもたらすか否かの決定は、
九月二十四日の市長選挙府議補欠選挙における
堺市民に委ねられたのだ。
 
歴史を振り返れば、堺こそ、
この我が国の安倍内閣路線を強化する方向への転換を担う
歴史と伝統をもつ都市であると自負したい。
何故なら、
我が国の中世から近代への歴史的転換点において、
自由都市堺は、決定的な役割を果たしたからだ。
その時は、南蛮貿易において堺が蓄えた富と、
鉄砲の量産という堺の技術力と工業力が、
我が国を近代に転換させた。
 
そして、この九月は、
堺が、
日本全体が、
これからもカプセルの中の亡国のムードに流されるか、
それとも、
安倍内閣支持とバックアップによる強い日本を目指す国家再興の道に向かうか、
この堺市民の決定が我が国を転換させる。
この観点から、
堺区の府議補欠選挙において、
陸上自衛隊でレンジャー訓練課程を修了して、
危機(災害とテロ)を克服する訓練を経た
自由民主党公認の三十一歳の即応予備自衛官の奮闘に、
堺から全国に轟く日本再興の号砲になると、期待するものである。

 

西村眞悟の時事通信より。