左翼を選別し排除した小池百合子さんを賞める

平成29年10月30日(月)

先に10月3日、
本通信で、「小池百合子という現象」に関して書いた(No1367)。
それ故、10月30日の今は、
もう既に「あれはなんだったのか」
と回顧するところまで時は急に進んだとはいえ、
小池百合子という現象」について、
再び書いておく気になった。
何故なら、
小池さんを褒めねばならないと思うからだ。

10月3日の時点では、
マスコミもそこに押し寄せた難民、いや、立候補予定者も、
希望の党」は、
政権交代を迫る勢力に膨れ上がっている、
従って、この度の総選挙は
「政権選択」を迫る選挙であると大いに囃し立てており、
与党の自民と公明からも、
安倍総理解散総選挙の決定は裏目に出たとの愚痴も聞こえてきていたのに、
10月22日の与党圧勝の選挙結果が出てからは、
マスコミもそこに押し寄せた難民、いや、候補者も、
手のひらを返したように、その責任を、
「排除する」や「選別する」発言をした小池さんにかぶせている。
風船(現象)を大きく膨らませている小池さんを
褒め称えて蜜に集まる蜂のように群がった連中とマスコミが、
風船がしぼめば小池さんを非難している。

馬鹿か、こいつら、と思わざるをえない。

そこで、
マスコミと群がった人士に尋ねる。
その風船は何だったのかと。

風船が内容空虚なら、また、集まった貴君達が馬鹿馬鹿しいなら、
しぼんだほうがお国のためであり、
しぼめた小池さんこそ賞賛に値するではないか。
私は、前の時事通信で、
小池さんは国会内に希望の党というネバーランドを誕生させようとしており、
我が国の政権をこのネバーランドに委ねるなど、
とんでもない、と書いた。

そう!しぼんでよかったのだ。

しぼめたのが、小池さんなら、褒めてあげねばならない。

しかし、しかしだ。
パリから帰国した小池さんは、
希望の党の人気が失速し総選挙で敗北したことを
自分の「排除する」とか「選別する」とかの発言が悪かったからだと謝罪したのだ。
これは何を意味するのか。

これは、この時、小池さんは、
既に政治家でもなんでもなく、
ただの、興行師、
であったということだ。
南フランスに絵を描きに行っている友人の絵描きが、
パリで小池さんがボンジュールと言っているニュースを見て、
これほど軽い仕事なのかと思った、
とメールをくれたが、
小池さんは、既に政治家ではなく、
中身よりも風船の大きさだけを気にする興行師だから軽く見えたのだ。

卓越した評論家の故山本七平さんに「空気の研究」という著書がある。
山本さんが、大東亜戦争中の昭和20年4月に、
戦艦大和を沖縄に出撃させる作戦立案に関与した人々に面接して、
何故、確実に撃沈されるのが分かっているのに大和を出したのか、
と聴いたところ、
その理由を軍事的に明確に答ええた人はなく、
ただ、異口同音に
「あの時の『空気』では、出撃させる以外になかった」と答えたという。
その答えを聞いて、山本さんは、
その時には強い拘束力をもって人に一定の行動を要求するが
その時が過ぎ去れば、
それが何だったのか、説明できなくなるものを「空気」だとして、
「『空気』の研究」を書いた。

あの都民ファーストの成功以来、いや、都知事選挙勝利以来、
小池さんは、この得体の知れない「空気」に身を任せていたのか。
しかし、そうであっても、なかっても、
小池さんの、「排除」と「選別」は、
政治家として、正しかったのだ。

あの民進党やその他にいる
憲法9条が歩いているような左翼」や
「安保法制廃止を叫ぶ北朝鮮中共を喜ばすだけの馬鹿達」が
小池さんの膨張を続ける風船になだれ込んでいたら、
悪夢のような左傾化の膨張ではないか。
それを阻止した小池さんは、
賞賛に値する。
このこと、「小池百合子という現象」のなかでの小池さんの功績だ。

しかし、次のことは残念であると、
小池さんに苦言する。
小池さんの「選別」によって希望の党から「排除」された、
顔を見ただけでも左翼と分かる左翼や
北朝鮮を喜ばせる組の連中に
国民の同情があつまり、
予期せぬ大勝をさせてしまったことっだ。
これでまた日本国民は、
これら反日の連中の歳費を税金で負担せねばならなくなったではないか。
仮に、これらが混入したままの元の馬鹿馬鹿しい民進党で総選挙をさせていたら、
これらは多く落選し、東日本大震災の時に、
東電本社でわめくだけしかできなかった左翼の首相経験者も、
その他も、確実に消えていたのに、と思えるのだが。

 

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