「森友」に群がる売国者の群れと拉致問題の闇

平成30年3月20日(火)

昨日(十九日)、少々の時間、参議院予算委員会の森友集中審議をTVで見てしまった。
時間の無駄だった。
そこで、あいつら、何に「集中」しているのか、
ということだけ記しておく。
それは、「日本弱体化」だ。
現在の我が国を取り巻く、まことに厳しい内外の情勢を見渡せば、
この情勢の真っ只中で、
こともあろうに、「森友」だけに集中しているあいつらは、
まさに日本弱体化に「集中」しているのだ。
家の外に火の手が上がっている時に、
家の中で、何故あの机をあの値段で売ったのか、
と家人を責め続けることに「集中」する客と同じだ。
そういう客は、家の外に放り出して、
家人は延焼を防ぐために速やかに動かねばならない。

現在、安倍総理安倍内閣攻撃に「集中」している「者たちの群れ」は
我が国内の対北朝鮮宥和勢力であり、
北朝鮮によって拉致された同胞の救出に全く「集中」しない連中である。
得意になってTVカメラの前で森友問題を論じている
社民や立憲やらの面々を思いだして頂きたい。
彼らは、拉致被害者救出が、
国政の重大課題だとは全く思っていない連中で、
かつて北朝鮮を訪問し、濃密な接待を受けて、
「拉致は日本の一部勢力のでっち上げ」
という北朝鮮側の説明に納得して帰国してきた者たちと同じ連中である。
さらに、
北朝鮮のミサイル発射および核開発に無反応で、
如何にして北朝鮮のミサイルや核爆弾から日本を守るのかという、
今や切実な課題としての国防問題に全く「集中」せず、
反対に、
基地反対とか、戦争法案廃棄とか、「9条を守れ」とかの街頭運動に熱心で、
国防をサボタージュすることに「集中」する連中である。

そして、尊皇の思い、英霊への畏敬の念は、全く無い。

即ち、彼らは、売国奴なのだ。
これが、彼らの本質だ。
彼らは、国有地売買の公正さだとか社会正義だとかのもっともらしいレッテルを掲げて
一年以上にわたって森友にしがみついているが、
その本質は、
自虐史観をもつ反日本工作活動員であり、
ある者は意識して、ある者は意識することなく、
中国共産党北朝鮮労働党に協力している。
彼らを、もはや、日本人と思ってはならない。
外国の工作活動員が国会に居座っていると見る方が真実に近い。
よって、参議院の「森友問題集中審議」とは、
参議院が、その集中審議中「工作活動員に占拠された」ということだ。

さて、
我が国の、マスコミもアメリカ通の識者も、
トランプ氏の大統領当選を全く予想しなかったという「無能」を天下に示してしまったトラウマの故か、未だに、トランプ大統領のしていることを計りかねているのか、
もしくは、アラを探す余り正当に評価できないのか。
我が国の政界とマスコミが、森友に「集中」している時に、
トランプ大統領は、
北朝鮮強硬派で政権を再構築しているように思う。
まず、対北朝鮮宥和派のティラーソン国務長官を更迭して
CIA長官のマイク・ポンペオ氏を国務長官にする。
そして、安全保障担当大統領補佐官のハーバード・マクスター陸軍中将を、
在韓米軍司令官とし、前の国連大使のジョン・ボルトン氏を大統領補佐官にする。
この三人は、共に対北朝鮮強硬派である。
ブッシュ政権において
国務省主導で対北朝鮮制裁の緩和が進められようとしたとき、
ワシントンで国連大使を退任したボルトン氏に会った。
そして、「我々日本の拉致議連は、今、対北朝鮮制裁を緩和しては駄目だ」と判断していると告げた上で、見解を聞いたところ、
ボルトン氏は、「私も制裁解除に反対だ。制裁を強化すべきだ」と明確に述べた。
このボルトン氏の見解を、
私が帰国する時にワシントン空港に到着した
平沼赳夫拉致議連会長に空港で伝えたことを追い出す。
平沼会長は、まず、ボルトンはどう言っていた、と私に聞かれた。
つまり、ボルトン氏は拉致被害者救出問題に強い理解を示すアメリカ側要人である。
このボルトン氏が米朝首脳会談に臨むトランプ大統領の補佐官になる。
よって、我が国も、
政権の構造を戦略的に強化する必要があるのではないか。
安倍総理は、
自身が官房副長官だった小泉内閣の愚策を繰り返してはならないからだ。
その愚策とは、
北朝鮮が「反発すること」を恐れたことと、
北朝鮮に「欺されたこと」である。
平成十三年(2001年)五月一日、
北朝鮮の独裁者金正日の息子である金正男が不正旅券で我が国に入国しようとして、
成田空港で身柄を拘束された。
この情報を現在特定失踪者調査会代表の荒木和博さんが知り、午後十時頃、大阪にいる私に伝えてきた。
そして、直ちに、この金正男の身柄を拉致被害者の解放の為に使うべきであると政府に申し入れようということになった。
しかし、その時既に、小泉総理と外務大臣田中真紀子は、
金正男を早々に国外退去させることを決め、
金正男の為に旅客機の最上級の座席を確保して四日に彼を国外に送り出してしまった。
田中真紀子外務大臣は、法を無視して、金正男の国外退去を、
はやくしろ、はやくしろ、と外務省で喚いていたという。
小泉総理と田中真紀子は、息子を人質に取られた北朝鮮金正日の反発を恐れたのである。
北朝鮮に拉致された我が同胞救出の大切なカードを
田中真紀子というミスキャストとしか言いようがない外務大臣が捨てたのだ。

平成十四年(2002年)九月十七日、
平壌金正日と会談した小泉総理一行は、
金正日
拉致した日本人のうち、五名は生きているが八名は死亡した、と言ったことを信じ、
もしくは、信じた振りをして、日朝国交を樹立する為に、早々翌十月から、
国交樹立交渉を開始し巨額の金を支払うことを約した平壌宣言に署名した。
この時、実に、数百名の拉致被害者
存在しないことにされるという最大の危機に直面していたのだ。
何故なら、北朝鮮が死亡したと伝えた横田めぐみさんら八名は生きているからである。
彼らは生きながら死んだことにされ、
北朝鮮拉致被害者と認めた十三名以外の多くの拉致被害者は、
はじめから存在しないことにされた。
そして、十七日の夜、小泉一行は政府専用機(エアー・フォース1)に
北朝鮮からトラック二台分の松茸をお土産として積み込み日本に帰ってきた。
何故、
トラック二台分もの松茸をもらって帰ってきたのか。
小泉総理一行が、
拉致問題は五名生存八名死亡で終結し、
いよいよ来月から交渉を始めようと宣言した日朝国交樹立が為されれば
戦後外交の総仕上げをした総理大臣と外務省幹部として
歴史に残ると意気込んでいたからである。
何故、
北朝鮮金正日がトラック二台分もの松茸をお土産として小泉一行に渡したのか。
金正日が、日本の小泉はコロリと欺されよったと喜び、
国家予算の何倍かの金を日本からせしめられると期待に胸が膨らんだからである。
この時、
朝鮮専門家で拉致被害者救出に取り込んできた朝鮮語ができる
荒木和博氏や西岡力氏が、
小泉一行に同行して、
北朝鮮が小泉総理に差し出した死亡者リストを点検し、北朝鮮の説明を聞いておれば、
彼らはその場で北朝鮮のウソを見破ったはずだ!
この小泉一行の一員であった安倍総理は、
この教訓をこれから正念場を迎える拉致被害者救出に生かすべきだ。
外務省だけに任せておけば駄目だ。
現在進行中の、トランプ氏の人材登用を見習うべきだ。
トランプ氏がCIA長官を国務長官にするように、
こちらは、大阪府警暴力団担当の辣腕刑事を対北朝鮮担当の要員に抜擢すべきである。

現在、産経新聞に連載中の阿部雅美元記者の「私の拉致取材」を読んで
無念な思いがまた甦ったので、
私が感じた拉致問題の背景にある闇を指摘しておく。

我が国の左翼勢力が、
拉致救出を叫ぶ我々を「拉致をでっち上げている」と非難し、
今は、森友に「集中」していることは既に書いた。
これらが、拉致問題を長年なかったことにして日朝友好を叫んで訪朝し、
国内の朝鮮総連に挨拶に行っていた勢力である。
私が感じた闇とは、これらのことではなく、
我が国の戦後政治の与党を動かしている闇だ。
表面に現れた現象を思いつくままに記すと、

(1)昭和四十九年八月十五日、
北朝鮮工作員在日韓国人文世光は、
朝鮮総連生野支部政治部長の指令を受けて韓国に入国して朴大統領を狙撃し、
朴大統領の夫人を死亡させた。
文世光は朝鮮総連の命令によって犯行に及んだことが明らかとなり、
従って、韓国政府は日本政府に、朝鮮総連への強制捜査を要請した。
しかし、田中内閣は、朝鮮総連への強制捜査を実施しなかった。
(2)昭和五十二年九月、
能登半島の宇出津から日本人久米裕北朝鮮工作員によって北朝鮮に拉致された。
石川県警は犯人を逮捕し、乱数表を押収して北朝鮮からの暗号を解読し、
北朝鮮は日本人を拉致しつつあることを認識する。
しかし、福田内閣は、見て見ぬ振りをしてそれを黙殺し、
四十五日後には新潟から横田めぐみさんが拉致されていく。
以後、歴代内閣による日本人拉致黙殺は、平成九年まで二十五年間続く。
(3)自民党幹事長による北朝鮮への米五十万トンの供与。
この米支援は、北朝鮮の食糧難を救う為と言われたが、
この米五十万トンを積んだ船は
北朝鮮には行かず天津か大連に入って米五十万トンを金に換え、
その金が北朝鮮の独裁者に届けられた可能性がささやかれた。
(4)金丸訪朝団が北朝鮮に入り、金日成と会った金丸氏が感激して涙をこぼした。
その金丸氏の自宅から発見された金の延べ棒は、
北朝鮮からもたらされたものとささやかれた。
(5)山梨県の山本美保さん(当時二十歳)が、昭和五十九年六月四日、失踪した。
そして、小泉訪朝を切っ掛けに、
美保さんは北朝鮮に拉致された可能性が大きいと思った人々が
数十万の救出署名を集めて大きく救出運動が盛り上がった。
しかし、平成十六年三月五日、
山梨県警警備一課長が、美保さん失踪の十七日後に
山形県の海岸に漂着した女性の遺体と美保さんのDNAが一致すると発表して、
美保さんの北朝鮮による拉致疑惑を否定した。
しかし、そのDNA鑑定は虚偽である。
(6)平成十四年九月十七日の、
我が国では、拉致被害者救出のために北朝鮮を訪れると説明された小泉総理と
金正日とが署名した平壌共同宣言の冒頭には、
日朝国交樹立交渉の開始と我が国の北朝鮮への巨額の資金投入だけが謳われ、
共同宣言の何処にも、拉致の「ら」の字もない。

以上が、表面に現れた不可解なことであるが、
共通して言えることは、
我が国の内部に、具体的には、与党自民党を動かしている内部に、
北朝鮮との「問題化」を回避しようとする不可解な力が働いているということである。
では、北朝鮮との「問題化」を回避して何をしようとしているのか。
それは、速やかなる日朝国交樹立を切っ掛けとした
「日朝賠償プロジェクト」の開始である。
もっと、露骨にいえば、
国交樹立を口実にして、日本から北朝鮮に「金を流すこと」である。
米五十万トン支援のときもささやかれたが、
独裁者に金を渡せば、美味いキックバックがある。
振り返れば、我が国の戦後政治における与党の旨味は、
巨額の戦後賠償プロジェクトであった。
その旨味のプロジェクトは、インドネシアビルマ、フィリピンと続いてきて、
北朝鮮を最後として完結する。
表面に現れた現象を生み出しているのは、
この最後の「金の流れ」に手を漬けるために、
自民党を動かそうとす金の匂いに群がる無国籍の闇ではないか。

 

 

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