対馬にて、朝鮮半島とマレーシアを観る

平成30年5月30日(水)

対馬は、天智天皇二年(663年)、
百済救援の日本軍4万2000と13万以上の唐軍が、
朝鮮半島西部の白村江で激突した、当時の世界における空前の規模の戦闘以来、
万葉集に絶唱を遺した防人達が駐屯して城を築き、
その残された妻達が、夫の身を遙か東国から思った、国境の島であったが、
現在は、さらに国境の最前線の島となっている。
何故なら、
38度線は、既に対馬朝鮮半島の幅50キロの海峡に南下しているからだ。
明治維新以来大東亜戦争までに、
対馬には、三十を越える砲台が造られた。
ナバロンの要塞を越える世界一の砲台も造られた。
対馬は、島自体が巨大砲台群であった。
そして今、再び、対馬は、
直接侵略と間接侵略の脅威に備える時期に入ったのだ。
直接侵略に加えて、
間接侵略を強調する根拠は、
対馬の人口約三万に対して、
一年間の外国人(主に韓国)入島数は十倍の三十万人
であることを指摘するだけで十分であろう。
対馬と海峡・玄界灘そして日本海の防衛体制強化は、
我が国政府の急務である。
森友と加計と日報にかかりきりの国会は、
「国防に無関心」と言う「不作為の売国」という国家反逆罪を、
まさに現在、犯し続けている現行犯である。
戦前なら、帝都の歩兵第一、第三聯隊の将校が間違いなく逮捕している。

この対馬の北の殿崎の丘で、
五月二十七日の海軍記念日
対馬駐屯陸海空自衛隊幹部、対馬市そして地元の人々が行う
日露・対馬沖海戦追悼慰霊祭が行われたので
大阪・東京・京都・四国・九州の仲間三十数名とともに参加し
東方の海戦海域に向かって「海ゆかば」を二回歌った。

対馬滞在中の二十六日から二十七日、
指呼の間の朝鮮半島では、
三代目が、中共習近平と二回会談をして気が大きくなり、
アメリカに悪態をついたら、即座にトランプ大統領から、
米朝会談中止、そのかわり何が起こるか覚悟しとけよ」、
と、凄まれ、震え上がって、
熱い鉄板の上に乗った豚のように、南北首脳会談をしていた。
この三代目、後ろ盾が欲しくて、中共のみならずロシアの気も引いている。
本日、ロシア外相が北朝鮮入りと報じられた。
やっぱり、血は争えん。
スイス遊学など無駄の無駄。飢える人民を見下す特権意識を育てただけだ。
この三代目は、
唐に頼んで我が国と戦ってもらった白村江以来の朝鮮、
明に入ってもらって朝鮮という国号と旗をもらい李氏朝鮮となって以来の朝鮮、
明治三年、我が国外務省の佐田白茅と森山茂が
「固陋傲頑、これを覚ますも覚めず」と報告した通りの
「朝鮮をしている」のだ。
そのうち、朝鮮から、必ず、我が国に、乗り遅れまっせー、と言ってくるから、
この動きに、一切、関わっては駄目だ。
我が国は、厳然と動かず、
拉致した全ての被害者を解放せよ、
拉致被害者を解放しない金正恩に未来はない、
この人類共通の人道上当然の事を実施しない如何なる会談も無意味である、
と、アメリカを始め全世界に主張し続けねばならない。

目を南に転じる。
マレーシアのマハティール首相は、就任早々、前首相が引き入れた
中共の「一帯一路」戦略に基づく
シンガポールからマレーシアへの高速鉄道計画を中止すると発表し、
日本とインドの首脳との会談を行う決定をした。
中共の「高速鉄道建設・高速道路建設・港湾建設・空港建設」と「一帯一路」は、
かつての帝国主義国によるアジア・アフリカ侵略の現代中共版のツールである。

昭和三十年代から四十年代(1950年~60年代)、
中共毛沢東周恩来による東南アジアへの共産主義勢力の浸透を、
当地では「南下問題」と呼んだ。
この中共の南下に対抗しようとしたのが、
マレー語圏のインドネシアとマレーシアだった。
周恩来の指令によるインドネシア共産党のクーデターと続く熾烈な内戦を克服し、
スカルノの次に四十二歳でインドネシア大統領となったスハルトは、
マレーシアとともに東南アジアの共産化を阻止するための国家連合
ASEAN
を設立した。
そのインドネシアは、今、中共による高速鉄道建設を選んでえらい目にあっているが、
マハティールのマレーシアとともに、
また日本とともに、
中共の「一帯一路」という現在版「南下問題」に対抗して欲しい。

以上の通り、対馬から朝鮮半島中共ASEANに思いを巡らせた。
対馬は、有意義だった。
来年の対馬沖の日本海海戦の日の五月二十七日には、
大人数でテントをもって対馬に行きましょう。
テントをもつ理由は、韓国人が殆どの宿泊施設に泊まっていて宿泊の容量が無くなっているおそれがあるからです。

なお、この頃、時事通信の発信が為されていないので、
体調が悪いのかとの問い合わせを受けたのですが、体調、極めて良好です。
ご心配、ありがとうございます。
ただ、私のワープロが、
Enterを叩くと原因不明の暴走を始め、
瞬く間に、せっかく書いた数十字を消去してしまうので、
けったくそがわるく、敬遠していたのです。
何時間もかかって、例えば原稿用紙五枚分を書いていたのに、
エンターを押して気がつけば皆消えていたら、どっと疲れますでぇ。

 

 

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