関東御成敗式目の制定に習い日本国憲法体制を克服しよう!

平成30年10月19日(金)

私、不肖西村は、
現在の我が国において、
国家存亡の危機に対しては如何なる決断と対処が必要か、
について考え述べ続けてきた。

我が国政治の現状は、この課題に関し、
目をつぶれば世界(危機)がなくなる!
と、堅く信じているかのように無為に流れてきた。
いや、無為ではない、
憲法」の改正を唱えてきたではないか、と反論する人士がいるが、
そもそも、
我が国の「日本国憲法」と題する文書は、
それを書いた本人(GHQのチャールズ・ケーディス大佐)が、
日本を永遠に武装解除されたままにしておくために書いた、
つまり、
改正できない改正規定を置いたと言っているのだから、
「改正」を唱えるだけでは無責任で無為に過ごすここと何ら変わらない。

肝心なことは、
危機の本質を知ってその克服の決断を練っておくことだ。
そもそも危機とは、
通常時の法制で対処し得ない、
想定外の事態のことである。
従って、古くから「緊急時は法を知らない」という格言がある。
よって、
我が国において必要な覚悟は、
危機(緊急事態)が勃発した時に、
直ちに、
日本国憲法」と題する文書を基礎とした通常法制から脱却して、
その上で危機克服に全力を挙げることだ。

この危機勃発の時、
我が国の現状では、
「では、憲法を改正しましょう」と言うだけで済ます輩
さらに北朝鮮による日本人拉致のように、
憲法の想定外のことは見て見ぬふりをして無視し隠蔽する輩が、
政界・マスコミ界・学会に必ずいるので特に強調しておく。
危機において、こういう輩は、明らかに「利敵行為者」である。

それ故、危機に際しては、
昨日十月十七日の時事通信(NO、1458)の末尾を
「最高指揮官である総理大臣が、自衛隊に出動を命じる。これだけで充分である」
と書いたし、
アレキサンダー大王が、何世紀も解けない結び目を切断して解いた
「難題を一挙に解決する」西洋の伝説、
「コルディアスの結び目のを斬る」
「To Cut The Gordian Knot」
を度々紹介してきた。

そこで本日は、
危機に克服して国家の存続を確保しえる「本来の我が国家の姿」に、
ほど遠い「日本国憲法」=「戦後体制」という法と体制、
時代に合わなくなった法と体制を、
改正の手間と時間を要することなく、
一挙に越える!
日本の法文化の伝統を記しておきたい。

つまり、日本において、
コルディアスの結び目を斬った男
鎌倉幕府執権、武蔵守、北条泰時が、
何を言い、何をしたか、
をご紹介し彼に習えとお伝えしたい。

学校で習う我が国の法は、ざっと次の通りである。
まず、聖徳太子の「十七条の憲法」(六〇四年)、
飛鳥浄御原令(六八九年)、
大宝律令(七〇一年)、
養老律令(七一八年)、
貞観式目(八六九年)、
延喜格式(九二七年)、
そして、関東御成敗式目(一二三二年)。

このうち、聖徳太子の十七条の憲法を除いて、
飛鳥浄御原令から延喜式目までは、
全て飛鳥や奈良そして京都という都の
貴族を中心とする体制の法(律令)であった。
しかし、時代は、
この律令の想定していない、つまり令外の武士が、
天下の権を握る鎌倉時代に入った。
その時、承久の乱(一二二一年)に勝利して全土を完全に制圧した北条泰時は、
旧来の律令を改正するのではなく、
そんなものを知っている者は、
「田舎には、その道をうかがい知りたるもの、
千人万人のなかに一人だにもありがたく候」
と説明し、従って、
そのような律令に律せられれば、
「鹿穴ほりたる山に入りて、知らずしておちいらんがごとく候はんか」
と言い放ち、
だから、
「大将殿(源頼朝)の御時、
この法令(律令)を求めて御成敗など候はず、
代々将軍の御時も、又、その儀なく候へば、
いまもかの御例をまねばれ候なり」
と宣言して、
源頼朝が、
自分たちが知らない貴族の律令を無視して
自分たち武士の習慣に基づいて物事を決定していった例と、
聖徳太子の十七条の憲法の精神を基本にした
関東御成敗式目を、
武蔵守、今で言うなら、
東京都知事の名で制定したのだ。

つまり、関東御成敗式目は、慣例を成文化した慣例法である。
それ故、この関東御成敗式目は、
女子の相続権を認め、時効制度を記した、
世界法制史からみても画期的な我が国社会の姿を反映した慣例法となり、
江戸時代が終わっても、我が国の庶民に至るまで教えられ続けた。
従って、
十六世紀に我が国に来たキリスト教宣教師たちは、
我が国がヨーロッパと違って男女平等の国であることに驚いたのだ。

以上、
このような法的伝統が我が国に厳然としてあることを指摘した。
問題は、危機に際して、
安倍総理大臣が、
現在の、北条泰時になるか!
である。
なれ、なってくれ、ならなければ、貴殿は、国を滅ぼす。

私が、北条泰時流にざっくばらんに言えば、
つまり、
泉州河内弁で言えば、次の如くだ。

我が国に「日本国憲法」ちゅうのがあるのは知っとる。
そやけど、書いた奴はアメリカ人やないか、
俺ら日本のことなど何も知らんアメリカの奴が、
天皇陛下や我らの政府を、
えらそうに支配下においたうえで、
勝手に書きよったものを、
何で、
俺ら誇りある日本人が、
いつまでも後生大事にせなあかんねん。
何でや、あほらしいやないか。
それに、なんやあの内容は、
わけ分からんで。
そんなもんに従っとったら、
山に入って猟師の仕掛けた穴に墜ちるみたいになるやないか。
あほな首相や閣僚と、あほな評論家や憲法学者が墜ちるのは
勝手や、ざまあみろ、めでたい話や、
おまえら勝手に憲法と心中せえや。
しかし、
俺らの誇りある国が墜るのは断じて許せん。
そやから、
そんな毛唐が書いた訳の分からんもんはどうでもええやないか、
それよりも、
思えば、我らのご先祖が、
元寇の時、日清戦争日露戦争そして大東亜戦争の時、
全力を挙げて、七生報国、我、護国の鬼にならんと、
天皇陛下のおられる尊い国を守りぬき
我らの家族を守るために立ち上がったように、
これからも、
我ら、お国を守りぬこうや!

 

 

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