八月の自虐洗脳プログラムを粉砕しよう

 

平成29年8月1日(火)

八月に入った。
よって、八月十五日まで、我が日本のマスコミは、
テレビ画面の音声と映像を使った「WGIP二週間」に入ることに注意されよ。
即ち、日本は悪い悲惨な戦争をした、と広報する期間、
War Guilt Information Programの二週間である。
このプログラム期間は、
テレビ画面では
太平洋の島で衰弱した日本兵が射殺され焼き殺される悲惨な戦場と
空襲と原爆によって焼け野が原となりまた壊滅した
東京大阪などの主要都市と広島や長崎の情景が連日放映され、
そして、昭和天皇終戦詔書の冒頭を朗読される玉音放送の声が流され、
最終日の十五日正午、
東京では全国戦没者慰霊祭が行われている日本武道館で黙祷がなされ、
西の甲子園球場のマウンドでは高校野球の球児達が試合を中断して黙祷する。
このようにして、十五日までの二週間が過ぎると、
十六日以降は、ケロリとして戦争・Warのことはもちろん、
アメリカと戦争したことも忘れた「平和な日本」の残暑に戻る。
この期間は、交通安全週間や覚醒剤取り締まり週間と同様のWGIP二週間なのだ。

そこで、私なりに注意すべきだと思う箇所を指摘しておきたい。

(1)太平洋の島嶼における戦闘の映像は、
すべてアメリカ軍が撮影して、
本国へ送って国民の戦意を高揚させ、
同時に軍の予算を獲得する目的のために撮影されたものである。
従って、この映像には、
いつもアメリカ軍の先頭にいた黒人兵は一人も映されていない。
アメリカ軍と戦った日本兵の手記に、
向こうにいるのはすべて黒人だったので、
自分はアフリカと戦争しているのではないかと思ったと書かれたものがあった。
その黒人兵が一人も全く映っていないということは、
戦闘が終わってから、黒人兵を退かせて映した映像だということだ。
我らがWGIP週間に見せられる映像は、
日本軍が武器弾薬すべて消耗し尽くして戦闘力をなくし、
アメリカ兵の身の危険がなくなってから、まるで狩りでも楽しむように
白人兵が無抵抗の日本兵を撃つ戦争の「やらせ」映像なのだ。

(2)サイパンバンザイクリフ
サイパンバンザイクリフの断崖から海に身を投げる日本婦人の映像がある。
その現場を直に点検すれば分かるが、この映像は、
身を投げる断崖の向こうにあらかじめカメラをセットし、
そのカメラアングルのなかに
婦人を包囲して追い詰めて飛び込むところを撮影されたものだ。
飛び降りる直前にこの婦人は後ろを振り返る。
彼女の瞳に最後に映ったものは、
にやにや笑いながら迫ってくるアメリカ兵の姿だったろう。
彼女は、陵辱されるよりは死を選んだのだ。
アメリカ軍は、東京や大阪の都市部では、
非戦闘員である婦女子を殺戮する目的で爆弾を投下し、
太平洋の島嶼部では、非戦闘員の婦女子を陵辱してから殺した。
サイパンの島民の多くは沖縄からの移住者だった。
従って、サイパンにおけるアメリカ軍の残虐性が沖縄の縁者に伝わり
沖縄戦における陵辱されるよりは死を選ぶという住民の集団自決が起こったのだ。

(3)硫黄島の擂鉢山の日章旗
硫黄島の擂鉢山に、昭和二十年二月二十三日に、アメリカ軍が星条旗を掲げる写真は、
史上一番有名な戦争報道写真となりピューリッツァー賞を受賞し、
この映像を巨大なブロンズ像にしたアメリカ海兵隊記念碑は、
星条旗を翻させてワシントンのアーリントン墓地の入り口に建てられている。
この映像も「やらせ」なのだが、それはおくとして、
我々日本人は、
この映像を見れば、硫黄島擂鉢山にはためく、
日章旗・日の丸を
心の目で見なければならない。
確かに、アメリカ軍は、
昭和二十年二月二十三日、擂鉢山に星条旗を掲げた。
しかし、翌二十四日の朝、擂鉢山には日章旗が翻っていたのだ。
驚いたアメリカ軍は擂鉢山に猛爆撃を加えてから頂上に登り再び星条旗を掲げた。
そして、翌二十五日の朝、彼らは擂鉢山の頂上を見上げた。
すると、そこにはためいていたのはまたもや日章旗・日の丸だった。
その日の丸の赤い丸の輪郭はぼやけていた。
日本兵の血で染めた日の丸であったからだ。
そして、この血染めの日の丸が擂鉢山の最後の日の丸となった。
この我らが瞼の中に見る日本兵が命に代えて掲げ続けた日の丸には、
一日でも長く硫黄島の陥落を遅らせ、
一日でも多くの学童が東京から安全なところに疎開できることを念じて戦っていた
日本兵の祖国と同胞に対する痛烈な愛が込められている。

(4)玉音放送は肝心な部分を省いて流されている。
WGIP週間中に流される玉音放送は、冒頭の部分だけで、
肝心な箇所は流されない。その肝心な箇所とは、

「敵は新たに残虐な爆弾を使用して頻りに無辜を殺傷し・・・
ついに我が民族の滅亡を招来するのみならず、ひいて人類の文明をも破却すべし、
これ、朕が帝国政府をして共同宣言に応ぜしむるに至れる所以なり。」
つまり、原子爆弾の惨害から
「人類の文明を守るために停戦する」との志を述べた箇所。
さらに、
「朕は茲に國體を護持し得て、
忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し、常に爾臣民と共に在り」
「確く神州の不滅を信じ、
任重くして道遠きを念ひ 総力を将来の建設に傾け、道義を篤くし志操を鞏くし、
誓って國體の精華を発揚し、世界の進運に後れざらむことを期すべし」
即ち、國體の護持を宣言し、
国民に神州の不滅を信じ努力せよと呼びかけられている箇所である。

以上、八月に入ったので、
未だ続くWGIP週間の惰性から脱却するために思うつくまま記した次第。

 

西村眞悟の時事通信より。