戦時内閣

平成29年8月7日(月)

我が国は、
国会における森友学園加計学園自衛隊の日報問題に関する
左翼的マスコミと、
その上で生息する野党と左翼と反日勢力の仕掛けた
大いなる時間の浪費と空白の中で、
左翼マスコミが、安倍内閣の支持率低下という「成果」を掲げて、八月を迎えた。
いや、その「成果」には、もう一つある。
それは、今になってやっと分かったのか、と言いたくなるほど、つまらんことだが、
共産党とひっつき、左翼に主導された馬鹿馬鹿しい民進党が崩れ始めたことである。
そして、
八月三日に、安倍内閣の改造が行われた。
しかし、その内閣改造前後のマスコミ報道も、相も変わらず、
内部情報を知っているように匂わす情報通や専門家の
派閥力学的な評論的報道に終始した。
それ故、この雰囲気の中には、
この度の内閣改造が、
我が国を取り巻くまことに厳しい内外の情勢の中で、行われており、
ひょっとして、いや、高い確率で、この改造内閣が、
「戦時内閣」となって
国家の危機に直面することになるという痛烈な問題意識を感じることはできなかった。
しかし、少々の閣僚人事には、アレ、と思うこともあったが、
まだ自民党のコップ内の改造であるから黙っていることにした。
改造が無くあのままの内閣で、「戦時」に直面する悪夢を思えば、
「改造」になっているからである。
これからは、国を思う国民が、内閣を叱咤激励して支える番だ。

アメリカのマスコミも、我が国同様にリベラルぶって、我が国よりも盛んに、
トランプ大統領のネガティブキャンペーンを執拗に続けている。
しかし、トランプ大統領は、
このマスコミとリベラルたちの一致団結したネガティブキャンペーンの嵐の中を勝ち抜いて大統領になった男である。
また、このネガティブキャンペーンの嵐の中で、
アメリカ国民はトランプを大統領に選んだのだのだ。
従って、我が国の国会が森友・加計・日報に夢中になっている七月に、
北朝鮮が二度の大陸間弾道ミサイルICBM)発射実験を成功させたうえで、
これから、そこに「核弾頭」を装着するまでに、
アメリカンのトランプ大統領が、
何もしない、
と思わない方がよい。

昨日八月六日は、七十二年前に広島に核爆弾が炸裂した日である。
従って、被爆地点で慰霊祭が行われ、
マスコミでは、胸に迫る衝撃的な核爆弾の悲惨さが放映された。
断じて、このような核爆弾を、人類の上で炸裂させてはならない!
そうであるならば、
今、北朝鮮の独裁者が、核実験を繰り返し、
遂に、核弾頭ミサイルを完成させようとしていることに無関心であってはならないではないか。
アメリカが、
北朝鮮ICBMに核弾頭を搭載することを許さないとするならば、
我が国も、
北朝鮮ICBMはおろか既に我が国に届く中距離ミサイルに核弾頭を搭載することを許せないではないか。
従って、現在、アメリカと我が国は、
共通の具体的で切実な敵をもつ、まさに同盟国同士なのである。
そこで、トランプ大統領が尊敬すると明言しているレーガン大統領が、
昭和六十一年(一九八六年)四月十五日に
リビアカダフィ大佐を殺戮するためにリビアを攻撃したのと同様のことを
北朝鮮に実施したときに、
我が国は他人事ですむはずがない。
アメリカ軍の北朝鮮攻撃は、我が国内から発進するからである。
そして、我が国の発進基地に対する北朝鮮の攻撃に対して、
我が国は断固とした反撃を以てそれを阻止し撃退しなければならない。
その時を、覚悟すべきである。
従って、この度にの改造安倍内閣は、戦時内閣、なのだ。
この、戦時内閣、の使命は、
我が国家の安泰と国民の命を守ることにとどまらず、
東アジアの不安定要因を除去し、平和を確保すること、
つまり、唯一の被爆国として東アジアの核の脅威を除去し、
人類の平和を確保することある。

この前提に立って、
防衛大臣に申しておきたい。
この度、オーストラリアにおいて、
我が国内の基地に所属するアメリカ軍のオスプレイ
訓練中に海に墜落して乗り組んでいたアメリカ軍将兵が殉職した。
防衛大臣は、
まず、この将兵の殉職に対して、哀悼の意をアメリカ軍に伝えるねばならない。
報道されるように、
まず、オスプレイの飛行自粛をアメリカに申し入れた、ではだめだ。
去る五月十五日、
陸上自衛隊のLR連絡偵察機が、
急患輸送のために札幌空港を飛び立って函館空港に向かっていた途中、
濃霧の中で山に激突して墜落し、四人の自衛隊員が殉職した。
その時、来日していたハリ-・ハリスアメリカ太平洋軍司令官は、
殉職の二日後に東京で講演して、四人の自衛官の死に対して、
「日本を守るために落とした命であったことを覚えておいてほしい」と述べた。
そして六月十七日、
北朝鮮のミサイル落下海域である日本海での任務を終えて伊豆半島沖を航行中のアメリカ海軍イージス艦フィッツジェラルドが、
大型貨物船と衝突して乗組員の七名のアメリカ軍将兵が死亡した。
彼ら七名の将兵の命も、日本を守るために落とした命であった。
同様に、この度、
我が国の基地から飛び立って、
遙かオーストラリア沖で訓練中に亡くなったアメリカ軍将兵の命も、
日本を守るために落とした命である。

 

 

西村眞悟の時事通信より。