拉致被害者救出部隊を編成

北朝鮮の独裁者と無条件で行うと安倍総理が表明したのだが、
その頃から、北朝鮮は、
ミサイルを日本海に撃ち込み始めた。
韓国などが、ミサイルではなく飛翔体だと言い直したら、
また、まるで神経を逆撫でするように
「飛翔体」を打ち込み始めた。
金正恩の、
安倍さん、これでも「無条件」に我が輩と会談するんですか、
とのせせら笑いが聞こえるようだ。

総理と防衛大臣は、
北朝鮮の飛翔体は、我が国の排他的経済水域からほど遠いところに打ち込まれているので、我が国の安全に何ら支障はないと説明しているが、
本当にそうか?
飛翔体(打ち上げ花火)ではなく、ミサイルであろうが。

また、安倍内閣は、未だに、
平成十四年九月十七日に、平壌で、小泉総理と金正日国防委員会委員長が署名した「日朝平壌宣言」は
日朝関係を大きく前進させた合意文書であり、
これからの交渉の重要な前提だとしているようだが、
この宣言で、
・日本側は、北朝鮮に対して、
植民地支配に対して痛切な反省と心からのお詫びをし、
北朝鮮に対する巨額の請求権を放棄し、
北朝鮮に対して巨額のカネを支払うことを約束し、
北朝鮮側は、日本に対して、
日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については、
今後再び生じることがないよう適切な措置をとること、
北東アジアの平和と安全を維持するために、
核問題を解決するために国際的合意を遵守すること、
ミサイル発射のモラトリアムを2003年以降も維持することを約束した。

これが平壌宣言であるが、
北朝鮮が我が国に対して行った約束を北朝鮮はすべて破っている。
即ち、
拉致問題は解決済みと強弁して日本人の抑留を続け、
核開発を続け、ミサイルは撃ちまくってきた。
これを、世間では何というか?
北朝鮮は、日本にウソをついたと言い、
日本は、北朝鮮に騙されたと言う。
即ち、平壌宣言とは北朝鮮がウソをつき日本が北朝鮮に騙された文書なのだ。
安倍総理は、
この北朝鮮のウソを並べた「平壌宣言」という文書を後生大事にして、
無条件で金正恩と会見をしたいのか。
ただ会見をすることに意義があるのではない。
何を言うておるのか、
よう分からん。

東日本大震災の被災地救援の為に、
十万七千の自衛隊特別任務部隊が編成され
陸海空自衛隊が連携して被災地救援に突進したように、
陸海空自衛隊部隊からなる
拉致被害者救出部隊を編成して
大規模な救出訓練を実施しつつ、
アメリカをはじめとする世界各国に、
北朝鮮に対する制裁強化を呼びかけ、
日本海東シナ海南シナ海及び西太平洋海域における北朝鮮の「制裁破り」を厳しく取り締まるべきである。

先ほど、
アメリカのトランプ大統領は、
中共からの輸入品に対して二十五パーセントの関税をかけることを決定した。
これは、明確な米中闘争である。
我が国の論調は、
経済問題に偏重していて、
株価の下落とか景気の悪化は必至だとかいう観点からこの米中交渉を見ているが、
巨大な核軍事力をもった共産党独裁国家というモンスターに、
これ以上の餌を与え続けるのか、
これ以上の増殖を止めるのか、
という東アジアの我が国が最も影響を受ける
人類の将来がかかった闘争であるという観点から、
アメリカのトランプ政権をバックアップすべきだ。

チャーチルが言った言葉を思いだした。
彼は言った。
「もし、ヒトラーが地獄に攻め入ったら、
俺は悪魔を支援する」と。
今、我が国は、
トランプを支援する時だ。

今、我々は、
のどかな丘の上でのんびり花見をしているのではなく、
活火山の火口の上に乗っかっているのだ。

 

令和元年五月十日(金)

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