「脱亜論」の実践は今だ!

 

 

「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と言われる。
これは、すぐ忘れる風潮に流されず
「忘れてはならないこと」があるとする警句だ。
そこで、この警句の通り、
現在、世界で、何が起こっているかを見れば、
真実を忘れずしっかりと脳裏に刻むことが
死活的に重要だと思う。
何故なら、現在、我々の「喉元」にある事態は、
その真実を隠蔽しようとする
中国共産党の偽情報操作(ディスインフォーメーション)
をうけているからである。

昨年、中国の武漢に発源した新型コロナウルスが、
世界に拡散して猛威を振るい、現在、
このウイルスによる世界の死者は
三月二十日には一万人を超え、
三月二十五日には二万人を超え、
三月二十八日には三万人を超え、
さらに感染者数と死者数は上昇傾向にあり、
東京においては感染者の爆発的増加前夜の如き状況だ。

WHO(世界保健機構)は
このウイルスを「COVID-19」と命名した。
つまりこのウイルスは、
既に昨年の二〇一九年に発源しているのだ。
しかし、中国共産党は、
十七年前の広東省から世界に拡散した重症急性呼吸器症候群SARS)の時と同様に、
「COVID-19」の発生を「隠蔽」した。

本年一月、中国政府は、
ウイルスの発生源として武漢の汚い市場の映像を世界に流し、
「このウイルスは人には感染しない」と発表した。
しかし、この時、この「COVID-19」(以下、武漢ウイルスという)の本質を察知した医師を、
中国政府は弾圧して真実を公表させず、
その医師は武漢ウイルス感染により死亡した。
同時期、一人の武漢在住の青年が、
中国政府によるインターネットの遮断をかいくぐって、
「一月二十三日に武漢は閉鎖され、
感染者は死ぬのを待つだけで、武漢は地獄だ」
と訴える映像をネットで世界に流した。
また、中国政府も、一月二十一日に至って、
始めて武漢ウイルスが人から人に感染することを認めた。

従って、世界各国の中には、
中国からの入国を禁止する国が出始め、
一月末にアメリカのトランプ大統領は、
中国人の入国を全面禁止にしたところ、
中国政府は、このアメリカの措置を非難した。
これに対し、我が安倍内閣は、
習近平のご機嫌を伺うように、
注意喚起だけで中国人の入国を禁止しなかった。
その理由は、中国の習近平主席を、
この春に国賓として招くつもりだったからだ。
しかし、安倍総理は、この時、
アメリカのトランプ大統領と歩調を合わせて
「細菌戦モード」に入り、
中国人入国全面禁止を決断するべきだった。
つまり、
百三十四年前(明治十八年)に
福沢諭吉が「脱亜論」を書いて警告したように、
中国との特別の関係に引きずられることなく
世界の基準に従って対中国方針を決定すべきだったのだ。
さらに、安倍総理は、
台湾の措置を見なければならなかった。
総統選挙に忙殺されているなかにおいて、
公衆衛生の専門家である陳建仁副総統は、
中国政府が「人には感染しない」と嘘を言っていた
一月二日に、
「人から人に感染する」
ことを前提に中国人の入国禁止に踏み切っていた。
振り返れば、
武漢からチャーター機に乗って帰国した日本人
五百六十五人中、感染者は八人で、感染率は一・四%だ。
従って、この時、人口一千万人の武漢には、
少なくとも十四万人の感染者がいたことになる。
建仁副総統の見識慧眼は賞賛されるべきである。
 
さて、三月に入り、
中国政府は、中国国内の感染は終息したと発表し、
深刻な事態に陥っている欧州に医療支援を行い始めた。
その時、トランプ大統領が、
中国の初期の情報隠蔽が世界への感染拡大の要因だと発言した。
これに対して中国政府は、
武漢ウイルスの発生源は中国ではなく、
アメリカが持ち込んだのだと反論した。
つまり、中国政府は、
「加害者が正義の味方」になり「加害者が被害者」になる、
日本人から見れば、絶句するような想像を超える嘘を
堂々たる顔で行い始めたのだ。
このえげつない嘘を言われたアメリカでは、
「中国はアメリカと世界に賠償すべき」
という議論が議会で浮上し、
ポンペオ国務長官も「責任の所在について検証するときがくる」と発言している。

そこで、アメリカを中心とする世界が、この中国政府の公言した嘘を知った以上、
我が国こそ、
中国の嘘によって着せられた濡れ衣と汚名を払拭する好機が来たと判断すべきだ。
その嘘の最大のものが、
盧溝橋事件と日本軍による三十万人の殺戮という南京大虐殺の嘘だ。      
昭和十二年七月七日の盧溝橋事件は
日本軍が仕掛けたのではなく中共軍が日本軍を銃撃して始まった。
その五ヶ月後の南京戦では、
中国軍は南京城内から逃げ去り、
南京の人口は、戦前も戦後も変わらない二十万人だった。
日本軍が三十万人も殺害したのなら、
戦後の人口が二十万人になるはずがないではないか。
反対に、中国軍こそ、盧溝橋事件直後の現北京市通州区で無抵抗の日本人二百二十三名を、実に酷く惨殺している。
これ、現在と同じ
「加害者が正義の味方」になり「加害者が被害者」になる、
現に進行中の中国特有の嘘ではないか。

なお付言しておくが、現在、武漢市内の十四箇所の焼き場は、
ビニールシートで包んだ死体を二十四時間休み無く焼却しているという。
従って、中国政府が言う武漢ウイルスの感染終結と死亡者ゼロも嘘だ。
さらに、中国政府は、
当初、このウイルスは人には感染しないと言った。
つまり、武漢のウイルス研究所での
「ウイルス実験動物」に生まれたウイルスが外部に出たのだ。
ウイルス研究所は、実験動物の死体を人に感染しないとして業者に売り渡し、
その業者がその動物を食肉として例の市場に売り渡し、
低所得者がそれを食べて感染した。
従って、どの獣の体内のウイルスか、中国政府は分かるはずだ。発表すべきだ。
さらに、さらに、次のことも想定される。
それはズバリ、武漢のウイルス研究所では、
細菌戦に備えて、ウイルスの人体実験を実施しており、
その「ウイルス実験人間」がうろついて多数の感染者を出したということだ。

最後に、現在進行中の、
中国武漢発の人工的痕跡のある「得体の知れないウイルス」の
爆発的な世界への拡散という「大事件」から、
我々は、如何なる教訓を学ぶべきか!
それは、既に記したように、
第一に、「脱亜論」への回帰である。
安倍総理は、あの中国共産党主席の習近平
こともあろうに!?
我が「国賓」として招待しようとしていた!?
我々は、
こういうことは「異様」なことである!
という常識を回復しなければならない。

本日(三月二十九日)の産経新聞朝刊に掲載された
古森義久さんの「あめりかノート」には、
「ワシントンの論壇では、人類の歴史でも珍しいこの大事件が
今後の世界をどう変えていくか、
という議論も熱を帯びてきた」
と紹介され、
その議論の内容は、
「だいたい3つの大きな変化にまとめられる」として、
第一は世界のグローバル化の大幅な後退、
第二は国家主権の役割拡大、
第三は中国との今後の関与に慎重になるだろう、
と記され、
アメリカでは習近平政権の
当初のウイルス隠蔽への非難が強いとある。
そして、
その習近平政権が、
その責任に背を向け、感染国への支援姿勢をみせることを、
「放火犯が消防士のふりをしている」
との実に的確な酷評を紹介している。
さらに、上下両院では、
ウイルス感染による被害に対し
中国に賠償金の支払いを求める動きが出始めている、
とある。

そこで、言う。
「脱亜論」の実践は今だ、と。
「放火犯が消防士のふりをしている」のだ。
我が国の論壇も、
堂々とこの「ワシントンの論壇」と合流すべきである。

我が国の衆参両院は、何をしとるんじゃ。
習近平政権の
「当初のウイルス隠蔽への非難」
そして、
「中国に賠償金を求める動き」
くらいは示せや!